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6年生体験学習授業紹介

夢への一歩は想像することから 6年生つなぐ手「ライフプラン」の授業

 6年生では、先日のユニセフのお話に引き続き、今週も外部講師の方を招いてお話を聞く機会がありました。今回は、日本FP協会の上村さんをお招きし、「夢をかなえる ライフプランニング教室」を行いました。

 今回お招きした上村さんは、「ファイナンシャルプランナー」として仕事をされています。ファイナンシャルプランナーとは、お金の面から相談者の夢や目標が叶うようにサポートするお仕事なのだそうです。今回は、夢の実現までにはどのような費用が必要なのかという面にも目を向けつつ、自分の夢までの「設計図」を一人ひとりが考えることに重点を置き、子どもたちが自分の夢と向き合えるよう、応援に来て下さいました。

 今回のお話を聞く前に、子どもたちは国語の時間で自分の将来について考えました。そして、自分のなりたいものや、やりたいことに近づくために必要なことを調べてきました。子どもたちから話を聞くと、「将来こんなことをしたい!」と決まっている子もいれば、「何をしたら良いかわからない。」「自分のやりたいことが分からない。」という子も多いようです。中にはあまり考えたくない、自分の夢をはっきりと言うのは恥ずかしいという子もいるようでした。これから大きなチャレンジや、卒業という変化を迎える6年生です。無理もありません。そのような中でも、この2時間は、しっかりと自分と向き合うこと、そして、友だちの夢を絶対に笑うようなことはすることなく、肯定的に応援すること。この2つをクラスで約束して、今回のお話に臨みました。

 上村さんからの説明を聞いた後、まずはグループごとに「ライフプランニングシート」を作成しました。何歳の時に、どうなっていたいのか、それに向けて、どんなことをしていくのか、それにはどんな費用が必要なのかを書き込む、いわば夢へ向けての設計図づくりです。グループごとに職業を選び、話し合いながら進めていきました。

 グループで練習をした後は、個人で自分の夢の設計図作りをします。すらすら書き進める子、授業で書いていたこととは夢が変わった子、なかなか手が進まない子・・・それぞれではありましたが、上村さんや私たちに、嬉しそうに書いてあることを話してくれました。夢が見つからなかった子の中には、上村さんからお借りした本から、自分にぴったりの職業を見つけた子もいたようです。最後は、自分の夢について発表する時間をとりました。3組からは、木村さんが自分の夢についてしっかりと話をしてくれました。
 上村さんは、「夢は、まず想像することから。」とお話をして下さいました。「自分には無理かな?」と思うことでも、想像してみないことには始まりません。だんだんと大人になっていく子どもたちが、たくさんの夢の選択肢をもっていけたら良いなと思います。
 今回、このお話の中で、ライフプランの一例として自分が教員になるまでのお話を子どもたちにする機会を頂きました。卒業する時に、「小学部の先生になりたい!」と文集に書いたことが今の始まりですが、もちろん悩む機会もたくさんありましたし、たくさん回り道もしてきました。改めて、小学部の教員としてこの学年の子どもたちに会うことができて良かったと感じることができました。