教育の特色「毎日受けたい授業がある」

「できること」「わかること」。それは、授業にとって、大事な要素であることはまちがいはありません。しかし、それだけでは不十分です。
私たちが考える授業は、学びのプロセスを大切にした授業。子どもたちが試行錯誤したり、意見交換をしたりしながら学びを深め、喜びと感動のある授業を目指しています。

一人ひとりに向き合った少人数指導

1学級28名以下の少人数編成で、子どもたち一人ひとりの頑張りや良さを見いだしながら、子どもたちの主体的な学習姿勢を引き出します。また、高学年の英語や算数では、必要に応じて、さらに学級を少人数の展開にして授業を行っています。

学びのプロセスを大切にした授業

小学部では、子どもたちの学びのプロセスを大切にするため、授業における課題を明確にして、子どもたちが意見を出し合うことを通して、学びを深めるような授業展開を心がけています。

 

 

小学部の授業では、子どもたちが積極的に意見を発表し、意見を交換する姿を見ることができます。
そのような授業を展開するために、教員はお互いの授業を見合ったり、研究会を開催したりして、より良い授業を行うことができるように研鑽しています。

「ベルトタイム」を通して漢字検定に挑戦

毎日20分間の基礎学習タイム「ベルトタイム」を設け、漢字力の定着を図っています。漢字の学習は、成り立ちや筆順、熟語、短文作りなどを学習し、学年末には全員で日本漢字能力検定に挑戦しています。合格率は97%を超え、10年以上の優秀団体賞を受賞するなど、優秀な成績を収めています。

「クリアー」で基礎学力の定着

学力の定着を図るためには、ドリルを用いた繰り返し学習がとても効果的です。そのために、「毎日学習プリント・クリアー」を発行しています。「毎日学習プリント・クリアー」は名前の通り、毎日発行される宿題のプリントで、表面は算数、裏面は国語となっています。算数は、その日に学習した内容の定着を図る問題、計算のトレーニング的な問題、過去の学習の復習問題などで構成され、国語は漢字検定に向けたドリルとなっています。

強い体を育み、スポーツを楽しむ運動クラブ

子どもたちの強い体を育み、スポーツを楽しむことができるように4年生から運動クラブに所属します。活動は毎週木曜日の6時間目です。子どもたちは希望するクラブに所属して活動しています。

現在、運動クラブはサッカー、バスケットボール、野球、硬式テニスなど11のクラブがあり、対外試合などを行いながら、子どもたちの挑戦する気持ちを養っています。

学園の豊かな自然を利用して学ぶ

小学部の授業の特徴として、本学の自然環境を生かした体験的な取り組みが展開できるといったよさがあります。

学園の敷地には、多くの樹木やビオトープがあり、多くの種類の草花や虫、鳥などの小動物を観察することができます。子どもたちは、学園の豊かな自然を通して、四季を感じながら、草花について理解を深めたり、動植物に親しんだりしています。また、それらを発展させて、季節の行事につなげることもできています。

この豊かな自然は理科の学習につながることは当然のことですが、国語や図工などの学習でも、自然体験を通して培った感覚が生かされています。

体験活動を大切にする

学園の奥には畑や水田があり、大豆や麦、米などを子どもたちが育てています。学園内にこのような場所があることは、子どもたちの学習にとって大変有利な環境といえると思います。
これらは、のちに豆腐やうどんなどの加工食品作りの体験へとつながっていきます。自分たちが育てた物を収穫し、調理していただくことは、食育の授業にもつながり、自然の恵みを学び、感謝する心を育んでいます。

動物の飼育を通して、命の大切さを学ぶ

小学部では、モルモットやヤギの飼育を体験します。特に、ヤギのバニラは、学園のアイドル的な存在です。
こどもたちは、動物の特徴や体の仕組み、健康管理などについて学び、命と触れ合い、世話をする活動を通して、命の大切さを学びます。
獣医さんを招いて動物飼育について学んだり、ヤギの餌代を得るために子どもバザーを開いたり、バニラの歌を作ったりと動物飼育は総合的な学習へと展開されています。

総合学園の良さを生かして

学園内は幼稚園から大学までがあり、小学生と大学生との交流が容易にできます。
小学部の子どもたちは、大学の食物栄養学科の指導と協力による食育の授業や、学生インターンシップの協力で行われる英語の授業やつなぐ手における茶道などの伝統文化の体験などを受けることができます。