トピックス

5年生授業紹介

つなぐ手 食育 5年生 「命をいただく」いわしの手開きに挑戦!

10月5日 5年生は「食育」の授業で、鰯の手開きに挑戦しました。2学期に入り、社会の授業で水産業について学んできた子どもたちにとっては、その発展の学習にもなりました。授業の導入では、社会科の学習「水産業」のおさらいをし、生産者である漁師さんの手から消費者である私たちの食卓に新鮮な魚が届けられるまでには、多くの人の手を介し、たくさんの人の工夫や努力があることを思い返しました。

そんな多くの人の思いと共に届けられた鰯の命を自分たちで調理していただきます。本学のEKSの学生さんが最初に鰯の手開きの仕方を実演してその方法を説明して下さいました。CIMG1160食物栄養学科EKSの学生さんの手先を見つめる子どもたちのまなざしは真剣そのもの。頭、はらわたを取り、血を水で洗い流す工程では、「きゃぁ~かわいそう!私できない~。」と不安そうな表情をのぞかせる子もいました。腹部に親指を入れて骨に添って身を開いていき、身から骨を取り外していけば、手開きの完成です。
IMG_6224
IMG_6230さあ、いよいよ子どもたちの番です。1人2尾ずつ手開きをしていきます。班ごとにEKSの方に指導を受けながら、始めは恐る恐る鰯を手にし、開いていく子どもたちも2尾目になると、器用な手つきで上手に開いていました。IMG_6231骨は、後程、骨せんべいにしていただきます。次は調理です。プライパンに開いた身の方を下にして置いて蒲焼きを作ります。IMG_6262IMG_6290身に火が通り白くなったら、調味料(醤油とみりんを合わせたもの)を入れていき、最後は温度計を使って鰯に火が通ったかをチェックしていきます。IMG_6313家庭科室が蒲焼きのいい香りでいっぱいになりました。
 子どもたちは、お弁当を片手に、主菜である調理した鰯の蒲焼きを主食:主菜:副菜の割合が、3:1:2となるようにきっちりと詰めて完成です。IMG_6314IMG_6319自分の年齢に適した分量のお弁当箱に、栄養のバランスよく詰められたお弁当を皆でいただきました。IMG_6325中には、いつものお弁当より分量が多かった子、普段魚料理を食べ慣れず、小骨の残る鰯が気になり残してしまった子もいましたが、漁師さんの捕り、多くの人の手による工夫に支えられて届けられ、自分たちの手で手開きし、調理した鰯の命を、心から感謝していただく、貴重な体験をすることができました。