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2年生体験学習行事

秋を感じなら宮ヶ瀬ダム&服部牧場 (2年生社会科見学)

秋晴れの中、社会科見学に出かけました。まずは「神奈川県の水がめ」といわれている宮ヶ瀬湖にある宮ヶ瀬ダムへ。ラッキーなことに、2日前の10日から観光放流が再開されました。

 宮ヶ瀬湖に到着し、インクライン(ケーブルカー)で、ダムの下に下りました。急な角度(傾斜角度30から35度でスキーのジャンプ台と一緒)をゆっくり降りるため、子どもたちもしっかりと座って、「怖い」といいながら手すりをぎゅっと握っていました。それでも目の前の紅葉が進んでいる景色に「山がきれいだよ!」といいお天気と自然を楽しみながら下りていきました。

 観光放流が始まると、毎秒30トンという大迫力の放流を見て、「すごい量!!」とその放水量にびっくり。「ゴーッ」という滝のような音とともに水が吹き出て、それはもうすごい迫力。なんと、25mプールが12秒でいっぱいになるほどの勢いだそうです。風で水しぶきが飛んでくると「雨が降ってきた」と大興奮。「虹が出てる!」と自然の不思議さも楽しんでいました。ダムの2カ所から吹き出す水に、「先生、ダムが泣いてるみたいだね!」と子どもならではの感想も聞かれました。

 放流後に、ダムの大きな3つの役割をお話ししました。一つは、大雨が降った時に洪水が起きないように川の水の量を調整すること、二つめは、私たちが毎日使う大量の水を貯めておくこと、そして三つ目、水の力を利用して発電すること。ダムは、私たちの生活の中で、とても大切な役割を果たしているのです。そんなダムを眺めながら、お昼を食べました。山の上にあるダムだけに、風が強く、少し寒い中ではありましたが、巨大なダムと目の前に広がる大自然を堪能することができました。

今回の社会科見学の目的は、ヤギのバニラと仲良くなるためです。2年生は、これから本格的にバニラのお世話をしていきます。バニラのお世話をするためには、まずはバニラと仲良くなることが大切。バニラと仲良くなるために、総合の時間に、バニラの体の秘密を探ろうと、みんなで気づいたことを出し合っています。でも、その中でも分からないことはたくさん。そのことを実際に牧場で飼育している飼育員さんから教えてもらおうと、社会科見学に出かけることにしました。


 
 服部牧場では、牧場で飼育している牛・ヤギ・羊・馬・ポニーの飼育小屋の案内とヤギについてのお話の2チームに分かれて行動しました。案内では、50頭の牛がいる牛舎へ。これらの牛のお乳は、メグミルクにも使われているとのことで、「知ってる!」「お家で飲んでる!」と一気に親近感が湧いた様子。でも、実際の牛を目の前にすると、あまりの大きさにちょっとびっくりしていました。そんな中で少し小柄なヤギや羊を見ると、可愛らしさを感じていたようでした。ヤギのお話では、飼育員のお姉さんから、出産やいびきをかいて寝る姿など、飼育員さんだからこそ見ることのできる姿を見られることが楽しみで、動物の生活リズムに合わせて動かなければいけないことが大変というお話を聞きました。

実際に飼育員は、毎朝3時30分に起きて、4時からは仕事をしているという話を聞き、びっくり。子どもたちの中には、バニラに対して、頭突きをするから怖いという声も聞かれます。でも、頭突きはヤギの感情表現だそうです。「みんなと遊びたいのかもしれない」「おなかが空いて餌が欲しいのかもしれない」「何か嫌なことがあったのかもしれない」だからそんなときには、優しく撫でて声をかけてあげて下さいと教えていただきました。目の形が細長かったり、丸かったりと変わるのは、目に入る光の量を調節しているとのこと。暗い時には、周りがよく見えるように光を多く取り込むために丸く、明るい時には、まぶしすぎないように細くしているのだそうです。子どもたちは、学校で学習した際に、時間によって変わるのでは?明るさによって変わるのでは?といろいろ予想していましたが、光の量を調節するためだと知って、納得していました。

 短い時間ではありましたが、貴重なお話を聞かせていただくことができました。何よりも大切なことは、よく見てあげること。よく見ていることで健康かどうかも分かることができるとのお話を聞き、これから改めて、お世話をしながらバニラのことをよく見ていくことができればと思いました。