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6年生授業紹介

同じ地球人としてできること(6年生 ユニセフ学習)

 先日ユニセフの方に来ていただいて、世界の子どもたちの現実や、ユニセフの活動について授業をしていただきました。子どもたちはそれらのことを知り、ユニセフの活動の重要さを学びました。

 ユニセフの授業の後に、クラスで印象に残ったことを聞きました。いくつか出た意見の中には「5歳未満の子が6秒に1人亡くなっている」という意見がありました。これが発展途上国の現実です。なぜ、亡くなっているのかをみんなで確認しました。
 理由の一つとしては、水が簡単に手に入らないことです。ある国の子は、水くみのために8時間かけるそうです。そのため、学校がある国でも授業を受けることができません。そもそも、学校のない国もあります。学校がない国では、文字を読むことも困難です。文字を読むことができなければ、生活は困難となります。誤って、飲んではいけない薬品を飲んでしまう可能性もあります。つまり、文字を読むことができないことが、命を落とすリスクを高めます。

また、学級担任からも下記のような話をしました。
 世界の子どもたちの現実も伝えました。フィリピンにはスモーキーマウンテンと呼ばれる場所があります。ここは首都の広大なゴミ捨て場です。ゴミからガスが出るため、スモーキーマウンテンと呼ばれています。ここには靴がなく、服もボロボロな子どもたちがゴミを拾って、業者に売ることで、生活をしています。その子たちに「夢は何か?」を聞くと、このように答えたそうです。「私の夢は大人になるまで生きることです」また、別の子は「一度でいいから、お腹いっぱいになるまで食べてみたい」と答えました。小学部の子どもたちにとって、大人になることやお腹いっぱいになるまで食べることは当たり前のことです。しかし、スモーキーマウンテンに住む子どもたちにとっては、当たり前ではありません。それが夢なのです。
 モンゴルには親に捨てられてマンホールに住む子どもたちがいます。モンゴルでは、地上が-30度になり、外で眠ると凍死をしてしまいます。暖房用の温水が通るマンホールの中は10度程度になるため、子どもたちはここに住むのです。ここの子どもたちに夢を聞くと、「ぼくは早く人間を終わりたいです」と答えました。生きる事よりも、この辛さから解放されることを夢にしたのです。そして、マンホールに住む子たちは、空腹になるとポケットに入っているビニールを口に入れて噛み、空腹をしのぎました。この話をしたときに涙を流す子もいました。

 たくさんの現実を知り、子どもたちはユニセフの活動を後押ししたいという気持ちが生まれました。そのためには、募金が必要であることも理解しました。学校全体の力を借りるために、下級生にも世界の現実とユニセフの活動の重要さを伝え、その上で募金をお願いしようという考えに達
しました。今後は、子どもたちがプレゼンテーション用の資料を作成していきます。世界の子どもたちのために、6年生が活動を始めました。