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2年生学校生活

「してもらう」から「してあげるの立場に

2年生による1年生歓迎会を行いました。
 子どもたちにとっては、初めての1年生歓迎会。子どもたちにとっての1年生を迎える会のイメージは、昨年の6年生が自分たちにしてくれた小学部探検と、カードももらったという記憶を参考に準備しました。

 そこで、子どもたちが考えたアイデアは、小学部探検をしながら、その場所に関するクイズを出す「小学部シールラリー」にすることにしました。シールラリーでは、クイズに正解するとシールをもらうことができます。そのシールが探検場所5カ所で5枚揃うと「よろしくね」というメッセージが現れます。そしてもう一つ、1年生の担任の先生クイズをすることにしました。


また、プレゼントでは、メッセージカードと折り紙好きな子どもたちらしく、折り紙3枚でできるコマをみんなで作ることにしました。プレゼントのコマは折り方を知っている子をリーダーに数名ずつ教えてもらいながら作りました。みんな、1年生に喜んでもらおうと一生懸命作り、とても可愛いコマができあがりました。

 初めて「会」を計画するにあたっては、様々な役割が必要となります。司会・初めの言葉・シールラリーの説明・プレゼントの説明・安達先生クイズの司会・終わりの言葉と役割分担を決めて、台詞を考えるなど、子どもたちにとっては初めての体験が目白押し。簡単にそれぞれの役割の説明をしましたが、今ひとつピンと来ない様子。ちょうど月曜日に6年生の計画による全校での「1年生を迎える会」があり、その6年生の様子を参考にしながら、一生懸命自分たちで台詞を考えました。前日に簡単なリハーサルをして、やっとイメージが湧くとともに、自分たちが1年生をリードしなきゃという気持ちが芽生えてきました。

 当日は、朝から「先生、早く3時間目まで時計を進めて!」「早く1年生歓迎会をしたい!」とそわそわしていました。「1年生に喜んでもらえるように頑張るぞ、オー!」と気合いを入れて出発しました。小学部シールラリーでは、1年生にクイズを読んであげて、ヒントをあげたりしながら(中には、ヒントではなく答えを教えているに近い子もいたようですが)クイズに正解できるように優しく導いてあげていました。また、プレゼントのコマを渡すと、回し方を教えてあげたり、男の子達は一気に仲良くなり、みんなで回し合ったりして遊ぶ姿が見られました。2時間弱のあっという間の会でしたが、終わって教室に戻ってくる時には、「先生、行かないでって1年生が泣いちゃった」といいながら帰ってくる子や、「昼休みに遊ぶ約束をしたんだ」と嬉しそうに報告してくれる子がいました。

 今までの自分たちがしてもらう立場から、他の人のために何かしてあげることの楽しさを感じ、自信につながったのではないかと思います。