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5年生体験学習授業紹介

農家の人は、大変だ!~5年生が田植え~

5年生が農協の方のご協力のもと、田植えを行いました。午前中の社会科の授業で、「お米作りの1年間」について学習しました。「米」という字を分解すると八十八になることから、「お米作りには88の手間がかかる」と言われていることや、今回5年生は苗から育てますが、苗になるまでには農協の方が大切に育てていたのだということを学んだ上で、田植えに向かいました。

苗は2~3本に分けて、根っこの近くを持つことや、植える時には、指の第2関節より少し先まで土に入るように植えることなどの説明を受けた後、農協の方から少しずつ苗を渡されました。根がくっついてる苗を2~3本に分ける時には、恐る恐るの子どもたちでしたが、土の部分を丸く整え、「なんか、かわいいかも!」と眺めていました。

前回の代掻きの時には、冷たくて気持ちの良い田んぼでしたので、子どもたちも「きっと中は冷たいよ!早く入りたい!」と言っていたのですが、暑い日が続いていたこともあり、田んぼの水も温かくなっていました。「思ったより冷たくない!」「なんか、お湯みたいだね。」と言っていました。田植えのために、ずぼずぼと田んぼに入ると、前の子の足跡にはまって「先生!ぬけなーい!」という声が聞こえたり、「ぐにゃってする気持ち悪い!」という声もやはり聞こえてきたり・・・。ですが、大切な苗をしっかりと持って田んぼの中を歩いていました。

一言で「植える」といっても、水の張ってある田んぼに上手に植えるのはなかなか難しく、植える位置の印があってもうまくその位置に植えられなかったり、しっかりと植えられなかった苗が流れていってしまったり・・・そしてなにより暑い中での作業はとても大変でした。「農家の人は、大変だね。」と、作業中、子どもたちがつぶやいていました。子どもたちは作業を通して、しっかりと学ぶことができました。

また、残った稲は、今日バケツに植えました。田んぼに植えたときには、農協の方から2~3本の苗を植えると聞いたものの、なぜ2~3本かは知らずにいました。そこで、今回は村ごとに1本から10本まで相談して植える苗の数を決めて良いことにしました。「それなら10本植えたい!」「でも、この前3本って言われたのは理由があるんじゃない?」「調べてみようよ、先生このバケツは何リットルですか?」といろいろな声が挙がりました。「たくさん植えすぎたら栄養をとりすぎちゃうんじゃない?」「調べてみたら、5本植えたら25本くらいになるんだって。」「それなら多すぎなくていいかも!」と話し合いは進み、少々揉めながらも本数を決め、無事に植えることができました。これから田んぼとバケツ稲の両方を大切に育てていきます。