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つなぐ手 食育「かつお節について学ぶ」

料理を美味しくする魔法

5年生のつなぐ手の授業は、株式会社「にんべん」の方を招き、かつお節について学ぶ食育の授業でした。かつお節は日本食に欠かせない料理をおいしくする魔法の食材。社会科における水産業の勉強と関係して、毎年小学部の5年生で体験することにしています。
にんべんの方
授業では、はじめにかつお節がどのように作られるのかについて、教えて頂きましたかつお節には、荒節と枯節があり、その違いはかびをつけるかつけないかだということ、できるまでの時間が、枯節は荒節の3倍ほどになることを知りました。普段、目にする削った後のかつお節。今回は、実際に削る体験をさせて頂きました。。かつお節にふれる初めて触るかつお節に、「硬い!」「木みたい!」と子どもたち。かつお節は世界で一番硬い食材で、ギネスブックにも載っているのだそうです。にんべんの方のお手本を見せて頂き、鉋を使って削っていくのですが、これがなかな難しく、最初はかつお節ならぬ、かつお粉のようなものが出来上がっていました。にんべんの方がどんどん削っていく様子を見て、「すごい!職人技だ!」と驚いていました。かつお節削るかつお節を食べる班のみんなで鉋を押さえたり、両手で力いっぱい削ってみたり・・・と一生懸命に削ったかつお節。「食べてみましょう!」というにんべんの方の声に、大喜びで食べていました。中にはケースが空っぽになった班もありました。
だしをとる次に、だしのとり方を教わりました。水に対して、かつお節が3%の割合が、おいしいだしをとるコツであることや、出ただしはの色は「シャンパンゴールド色」と言われていることを教えて頂きました。日本の三大だしについても教わりました。だしをとる②お手本を見た後は、いよいよ自分たちで一番だしをとります。かつお節を入れてから、1~2分ほど待つと聞いて、じーっと時計を見ている姿が印象的でした。とった1番だしを飲んでみて、感想を聞いてみると、「美味しい!」という子もいれば、「味がしなくて美味しくない・・・」という子もちらほらいました。
だしを味わう子どもたちが飲んだのは、だしそのもの。そこで、今度はお味噌を溶いてみることになりました。家庭科の授業で習った手順でお味噌を溶き、お味噌汁を作りました。もうすぐお味噌汁を作る調理実習を控えた子どもたち。手順はばっちりでした。お味噌をお湯で溶いた汁と、かつおだしで溶いたお味噌汁を飲み比べると、「すごい!こっちの方が美味しい!」「ほっとする味!」と喜んでいました。調味料を加えた時に、料理をずっと美味しくする魔法。それがかつお節の力だと教えて頂きました。
ふりかけふりかけを食べる最後は、だしをとったときに残ったかつお節で、にんべんの方がふりかけを作って下さいました。とても美味しかったようで、「今度、家でも作ってみたい!」と話していました。