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6年生体験学習授業紹介

6年生 つなぐ手 最後の「茶道」の授業

6年生で、小学部最後の茶道の授業がありました。

コロナ対策で、今回は茶室ではなく、教室で「羊羹」と「ふたりしずか」という和菓子をいただき、自らお茶を点てていただきました。お茶を一口頂いて、苦みに顔をゆがめる人や、うんうんとうなずきながらおいしそうに頂く人と色々でした。

お茶を頂いたあとは、笹森先生が相模女子大学でお茶の先生になるまでのお話、幼少の頃のこと、ご兄弟姉妹のこと、そして大学受験のこと、学生時代にお父様を亡くされたことをお話してくださいました。そして、最後に「様々な経験をし、人生悲しいこと嫌なこともあるけれど、それらがあって今があります。縁がなかったら、こうやってみなさんとお茶を勉強することもなかったのです。まさに『一期一会』でその時々を大切に、思いやりをもって、感謝して生活してくださいね。これから中学校に行き、つまづくことや失敗があるかもしれません。失敗は失敗ではありませんよ。その時の思い、苦しみはみなさんの精神を強くし、心にとまり、周りに優しく思いやりを持って接せられるようになるんです。お年寄りは優しいでしょう?色々な経験をして、様々な思いを知っているから周りに優しくなれるのですよ。」とお話をしてくださいました。何か一つ異なっていたら、今はないんだ、と私も改めて考えてしまいました。


 茶道はなかなか簡単に経験できるものではありません。もしかしたら、お茶を点てて頂くなんて今回で終わりという子どもも多くいると思います。卒業してから、茶道で学んだ事を何かの時に少しでも思い出し、役に立ててほしいと思います。