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2年生4年生行事

全校演技発表会のペアの友だちに向けて

 小学部では、運動会で異学年の児童同士がペアで行う全校演技をしています。しかし、今年はコロナウイルスの感染防止による休校で5月の運動会は行われませんでした。しかし、全校演技の練習は、この10月まで体育の授業を通して行われ、本日から、保護者に向けた全校演技発表会が異学年のペア学級ごとに体育館で行われます。
 小学部では、この全校演技練習を通した異学年の交流を大切にしています。ペアとなる2年生と4年生の様子が学級通信で紹介されていましたので、紹介します。

 全校演技の発表に向けての体育の授業も、本日で最後。残すところ、本番のみとなりました。先週、「来週が本番だよ!」と話すと、突然気持ちに火がついた子どもたち。お昼休みには、多くの子が体育館での練習に向かう様子が見られました。体育館を覗きに行くと、頑張って練習する姿があったので、帰りの会でそのことについて褒めると、子どもたちから「2年生も誘えないかな?」という声が挙がりました。「その案、いいね!」ということになり、次の日さっそく2年生の教室へお誘いに行きました。自分たちがお兄さん・お姉さんとはいえ、滅多に無い自分たちからのお誘いです。少しドキドキしながら2年生の教室へ向かい、「お昼休みに、一緒に練習をしたいと思っているんですが、どうですか?」「本番まで、あと少しだから、2年生ともっと気持ちを合わせたいと思います。」「手の位置とか、細かい部分も、一緒に合わせたいと思います。」と話すと、2年生が「一緒にやりたい!」と手を挙げてくれました。

 そして、2年生との昼練習が始まりました。給食を食べ終え、2年生を教室までお迎えに行く姿は、いつもよりちょっとお兄さん・お姉さんです。自分のペアの4年生がいないと、逆に2年生が4年生の教室まで来て待っていてくれて、それにもなんだか嬉しそうに応える4年生でした。

 体育館で一緒に踊っているかと思いきや、「やっぱり、恥ずかしい!」と4年生でかたまって踊っている姿は、「やっぱりまだまだ4年生だなあ。」と思うところですが、少しずつ気がついた子が2年生の近くに行ったり、4年生の方を見てなんだか一緒に踊りたがっている2年生を見たりすると、いつも教室で甘えん坊な4年生も2年生にとっての“お兄さん・お姉さん”なのだと実感します。

 昨日は、今日渡すための2年生へのプレゼントを作っていた子どもたち。「こんな風にしたらうれしいかな。」「2年生の好きなものを書いてあげたいんだ。」と一生懸命でした。今日、無事に渡し、うれしそうな2年生を見て、より“お兄さん・お姉さん”の表情になりました。
 今年度は、従来通りの運動会での全校演技はできませんでしたが、普段とは異なりクラスごとでの演技になったことで、普段とはまた違った関わり方ができています。
 低学年の子とペアになる全校演技は、4年生にとって“高学年”としての初仕事です。「自分はこんな風に頑張れた!」と自信をつけられるといいなと思っています。