トピックス

2年生授業紹介

つなぐ手 コミュニケーションスキルの授業

2年生のつなぐ手は、『そのつもり』荒井 良二著という絵本を用いて授業を展開しました。
この絵本は、「ここは森のなかです。かぜがソヨソヨふいています。森のなまえは“そのつ森”。」という書き出しで、始まります。その森に住む動物たちが、森のまん中にある空き地をどんなふうに使おうかと会議をするお話です。温泉にしようとか、山より高いものを作ってみようとか、みんなで順番に意見を出し合います。動物たちの意見は、それぞれとっても心をくすぐるらしくて、誰かが新しい意見を出すとどの意見に対しても「いいねえ、それ」と、みんな想像して、そのつもりになってうっとりとします。しかし、一つだけ、皆に受け入れてもらえず、「いいねえ、それ!」といってもらえなかった意見がありました。それは、勇気を出して小さな声で言った「何もしないでこのままの空き地がいい」というリスの意見でした。
絵本を読み聞かせした後、今度は、子どもたちと「そのつ森」にしたいかを考えて提案し合いました。「プールにしよう」「水族館にしよう」「遊園地にしよう」実に色々な提案が出てきました。一つひとつの提案に『いいねえ、それ!』と言って「~したつもり」でひとしきり遊びました。活動後は、「『いいねえ、それ!』といってもらえると、嬉しい。」「認めてもらえるって嬉しいね。」「1組でも『いいねえ、それ!』という言葉を使っていこう。」との意見がでました。そして最後に、リスくんについて、皆で考えました。「勇気を出していったのに、みんなに『いいねえ、それ』といってもらえなくて、リスくんかわいそう・・・」「リスくんは、きっと、本当に今のままの皆が集まっておしゃべりできる空き地がいいと思ったんだよ。」と、リスくんの気持ちを考える子どもたち。翌日の授業のまとめでは、「どうして、このままがいいのか リスくんに理由を聞いてあげれば良かったのにね。」という意見も出ました。IMG_3130
授業でも休み時間でも、自分の考えを伝えることは勇気のいることです。「いいねえ、それ!」と賞賛してもらえたら、どんなに嬉しいでしょう。仲間に「受け入れてもらう」「認めてもらう」ことは、子どもたちの中に確かな「自己肯定感」をはぐくみます。どんな考えでも、一生懸命考えて勇気を出して伝えた考えなんだと、寄り沿って聴いてくれる仲間がいたら、「安心感」して、ありのままの自分の思いを伝えることができるでしょう。『いいねえ、それ!』という魔法の言葉を使って、互いの意見を聴き合い、認め合い、高め合えるそんな集団を子どもたちと共に作っていきたいと思います。

子どもたちの授業の感想
*わたしは、この本を読んで、リスくんに「いいね、それ。」と言ってました。どうしてかとい
うと、それにきめると、それしかあそべないからです。あと、このままの方がたのしそうだからです。おにごっことかでもあそべるし、いろんなのであそべるからです。)
*じぶんがいやでも、やってみないとわからないから、やってみて、おもしろくなくても「この
あそび、つまらない。やーめた。」じゃなくて、「わたしこのみじゃないけれど、たのしいね。」
とやさしく言ってあげて、あい手がきずつかないようにして友だちになります。みんなが、さんせいしてくれなくても、「何でさんせいしてくれないの?」とおこらないようにしたいと思います。
*わたしは、たぶん、リスくんにこう言うかもしれません。ほかほか言ばだったら、「いいねぇ、それ。」とか「わたしもしずかがすきだから、いいかもよ!」とか、しつもんだったら「たんで何にもないほうがいいと思うの?」と言うかもしれません。あと、空き地をどうするかを話す時、わたしは「ひみつきち」と言いました。そしたら、みんなが「いいねぇ。それ。」と言ってくれました。わたしはすごくうれしかったです。
*このじゅぎょうをうけて、みんなのいけんもちゃんと聞いてあげようと思いました。これから、そのつ森のどうぶつたちみたいに、友だちのいけんを聞いて、そのつもりになってみようと思いました。
*わたしは、このじゅぎょうをしてよかったと思います。この本のどうぶつたちやリスの気持ちをくわしく考えることができたからです。そしてこんどから、「いいねぇ、それ。」を合い言ばにしようと思いました。わたしは「いいねぇ、それ。」と言われるととてもうれしかったです。
*ぼくは、リスくんがいいと思います。どうしてかというと、何もないといろいろなあそびかたができるからです。
ぼくは、この本をもう一回読みたいです。