5年生 社会 米づくりのさかんな地域 〜代掻き編〜
5年生は社会で米づくりのことを学習しています。学習の一環として、小学部では毎年稲の栽培を子どもたちが行っています。
小学部の田んぼは、百年桜の近くにあります。稲の栽培にあたって、あらかじめ耕運機で田おこしをして、水をはってあります。今回子どもたちが行ったのは代掻きです。代掻きをすることで田んぼの土を均平にし、これから植える苗の活着を助け、雑草の発生を抑えるなどの効果があります。授業で学習した際は、農家さんが機械でやっていた代掻きを、150本以上の子どもたちの足で行いました。(怪我の予防のために靴下を履いて実施しています。)
田んぼに入ると、平気そうに歩き出す子もいれば、悲鳴を上げる子もいました。授業の中で代掻きをすることを子どもたちに伝えた時は、「えー、やりたくないな。」とか「虫がいたらどうしよう。」と、後ろ向きな声が聞かれたので心配していました。ですが、いざ代掻きが始まると、みんな田んぼの感触を楽しみながら友だちと一緒に取り組んでいました。「ここは土が硬いからよく踏まなきゃ。」、「雑草が生えると稲の成長に良くないから抜かないと。」など、楽しみながらも代掻きの意味を理解し、稲の成長のことを考えていました。
代搔きの感覚が苦手な子もいるだろうからと、ある程度作業が進んだところで「苦手な人は上がってもいいですよ。」と学年主任の先生が声をかけたのですが、しばらく誰も上がろうとせず、時間になってやっと上がってきた子どもたちは、泥に埋まった足を見せながら「先生、元は何色だったでしょう。」とクイズを出してきました。ホースで水をかけていくと、白だったり縞々だったりと元の脚の色があらわれたのをみて、笑顔の子どもたちでした。
次に田んぼに来るのは田植えの時です。体験を通して、学習したことがしっかりと身につくことを願っています。










