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【子育て支援センター】「さがみはら発達障害連続WEBセミナー2022」を開催しました


2022年4月26日
子育て支援センターでは2018年度より、研修事業の一環として、相模原市と協働で市民向け公開セミナーを年2回の連続シリーズで開催しています。2022年度も「みんな違って、みんないい!-インクルーシブな社会の実現を目指して-」というテーマで開催しました。
(相模女子大学人間社会学部/子育て支援センター 日戸由刈)

【第1回】 スティグマを超えて

開催日 2023年2月18日(土曜日)13時30分~15時30分
講 師 大島 郁葉 (千葉大学 子どものこころの発達教育研究センター 教授)
司 会 狩野 晴子 (相模女子大学人間社会学部/子育て支援センター)
多くの支援者や家族は、「こうすれば、よくなるはず」という期待や想いを持って、発達障害の人たちに接したり、発達障害の子どもを育てたりしています。しかし、発達障害について膨大な情報が氾濫している今日、その思い込み(スティグマ)が当事者を苦しめ、心の健康や今後の人生に大きな影響を及ぼす危険性が明らかになってきました。
私たちの誰もが ―ときには発達障害の本人までが― 陥ってしまう「スティグマ」の問題について、国内の第一線で研究をされている大島先生にお話をうかがいました。
参加者の感想(抜粋)
  • 無意識に差別的な発言をしているかも!とドキッとしました。良かれと思った発言で支援をしようと思った相手を傷つけてしまう事もあるなと思いました。一方で、認知の仕方が違う人に合わせた言葉の使い方も必要でもあるので、さらにさまざまな事に気にかけながら、一緒によりよく生活が送っていけるように考えていきたいと思いました。
  • 社会的スティグマ、特にマイクロインバリデーションが自分も含めた社会に気づかない中で多く存在していること、それが当事者の自己スティグマに繋がっていることを改めて認識することができました。支援者として発達障害者の方に関わっていますが、常に意識することが必要と感じました。ご講義ありがとうございました。
  • スティグマは今まさに日本の教育現場の限界に直面している課題であると痛感しています。通常級でこぼれ落ちている子どもたちをみて、すでにマイノリティではない状況にも感じます。先生方の「普通」基準の呪縛を取り除けるような社会になってほしいと思いながら、SCとして対立関係にならないように丁寧に、理解の啓発に力を注いでいます。
  • 日常的に負荷がかかっている状態から少しでも生きづらさを減らす為に、自分の特性の理解というものがやはりとても大事なのだと再認識しました。親としてできるサポートをこれからも続けていきたいと思います。
  • 海外の先行研究や先生が研究されている内容を含めながら、基本的な事項と最新の情報を一度に伺うことができたと感じ、非常に有意義な時間となりました。貴重なお話をありがとうございました。書籍、早速読んでみます。

第2回 自己理解と自己決定のできる青年期を支える

開催日 2022年3月12日(土曜日)13時30分~15時30分
講 師 近藤 幸男 (川崎市発達相談支援センター ソーシャルワーカー)
司 会 日戸 由刈 (相模女子大学人間社会学部/子育て支援センター)
発達障害の人たちが自分らしく人生を歩むためには、自己理解や自己決定ができることが大切です。しかし、多数派の中で肩身の狭い思いをしながら生きている彼らが、自分について肯定的な理解をし、自信をもって自分の希望を周囲に伝えることは、容易ではありません。そこには、支えとなる周囲の大人や仲間の存在が不可欠です。
横浜市立中学校の情緒障害通級指導教室を長く担当されてきた近藤先生に、その極意をお話いただいました。

参加者の感想(抜粋)
  • 型破りな講義で、ずっと楽しく聴くことができました。「子どもの話しをどれだけ聞いてますか?」には、私も思い当たることが多く反省しました。成功した人から成功のコツを聞いてもやらない人がいる、の話は「自分かも」と思いました。地道な取り組み、日々の継続、積み重ね、正直苦手なことばかりですが、ぼちぼちやろうと思いました。そして、毎日息子のことも自分のこともほめてやりながら暮らしてみようと、改めて思いました。
  • 傾聴・遊び直し・ふり返りを通した支援の必要性と大切さを、改めて確認しました。支援者として関わる仕事についていますが、お互いを尊重し支え合える関係を築いていけるよう、豊かで柔らかな心を忘れずにいたいと切に思いました。
  • その子らしい発達バランスをそのまま大切にして寄り添うことが、本人の自己理解を促し、来る青年期の自己決定を支えていくことにつながると理解いたしました。それを複数の大人たちが根気強く実践していることに、感銘を受けました。青年期には日常生活自立、その先にある職業選択を含む社会的自立に向けて、歳月を過ごしていくこととなりますが、この時期に寄り添うことの困難に日々直面しております。この時期を支える資源について、また支援の事例など参考となる内容を教示いただける講習を期待します。

画像説明文

[子育て支援センター]


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