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【学長メッセージ】授業について(2020年5月22日掲載)


学生・保証人の皆様へ ー授業について

学長 風間 誠史
 新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、今年度の授業は現在オンラインで行われています。これはまったく想定外のことであり、充分な準備ができていない中での授業実施となっていることは事実です。そのため、教員、学生ともに不安と戸惑いがあるなかでの授業であり、うまくいかないことも少なからずあろうと思います。しかし、授業の「質」がそのことで左右されてはいけないし、左右されることはないというのが、私の考えです。
 私自身も授業を担当しており、一年生全員を対象とした「さがみ総合講座」の第一回の授業を行いました。そのなかで、「授業に出席するとは、席に座っていることではなく、その時間に頭を使うことだ」ということを伝えました。これは実は毎年話していることで、今年はそれが現実の事態となったわけです。
 大学における授業は「学問」であり、「学問」とは「疑問の探求」です。わからないことに出会い、考え、解決への道筋を模索することが「学問」であり、その一つの場面として「授業」があります。教育学者J.デューイは、「教育の目標は、教育の過程(プロセス)である」と述べていますが、教育は何かを最終的に達成するものというよりは、そこへ向けて日々考え、学んでいく過程自体に本当の意味があるということです。つまり、いま、困難な状況で、いままでとは違うやり方で授業に取り組むこと自体が、きわめて本質的で意義ある「学び」であり、教育なのです。
 いま、教員一人一人が、そして学生一人一人が、懸命に新しいスタイルでの授業に取り組んでいます。これは、いままで当たり前に行われてきた授業とくらべて、決して「質の低い」ものではありません。
 私の授業では、一年生全員からレポートを提出してもらいましたが、学生からも、こういう状況を前向きに捉えて学んでいきたいという声があり、大変力づけられました。教員も、互いの授業について情報交換、意見交換をしながら授業を行っています。冒頭に述べた通り、不安や戸惑い、また不具合はありますが、相模女子大学の教育、そして授業はしっかりと行われていますし、今後とも行っていくことをお約束いたします。

2020年5月22日

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