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新年度ご挨拶 学長 風間誠史


2020年4月1日
新型コロナウイルス感染症の先行きが不透明ななかで、新たな年度がスタートすることになってしまいました。昨年度末の卒業式につづいて、新年度最初の行事となるはずだった入学式も中止のやむなきに至りました。そして、このような「普通ではない」新年度を迎えているのは私たちだけではなく、日本中、世界中がほぼ同様であることに、驚きと怖れを禁じえません。多くの国の指導者が語っているように、これはまるで「戦争」です。そんななかで、私たちは、大学はどうすべきなのか。

本年度は本学にとっては、前身である日本女学校創設から120年の節目の年です。120年の歴史のなかには本物の「戦争」もあり、多くの大学と同様に十分な教育活動が行えなかった時期があった。さらに本学の直接の前身である帝国女子専門学校は、空襲で校舎を失い、犠牲者を出しました。それでも、当時の校長・田中義能の「校舎は焼けても、学校は焼けない。学校には永遠の生命がある。」という言葉を指標として、教育を途絶えさせることなく、今日につなげてきた。そのことにあらためて思いをいたしたい。

過去から未来へ目を転じれば、本学ではこの4月から専門職大学院・社会起業研究科がスタートします。社会の課題を見出し、自らその解決のための方策を事業化する、そういう志を持った人たちのための新しい学科です。世界的に困難な課題に直面している時だからこそ、このような志を共有し、ともに学んでいければと考えます。

明るい話は今はできませんが、あきらめず、私たちが今できることをしっかりとやっていきたい。それを新年度の思いとして、ご挨拶にかえさせていただきます。


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