各教科のねらい

国語 算数 社会 総合(低学年) 理科 音楽 図工 家庭科 体育 英語 つなぐ手 プログラミング

国語

論理的思考力を育む「さがみの国語」

国語科では、論理的思考力を育むことを目指しています。そのために、正しく比べて、中心を捉えることができる「読解力」、自分の考えを自分の言葉で表現する「発信力」、自分の考えに合わせた情報を収集・見聞することができる「受信力」の3つの柱を掲げています。また、これらを支える「言葉の力」をつけることを目指しています。

国語力を発揮する場は、日々の授業だけでなく、新聞づくりや本の紹介カードの作成といった表現活動の場や、相生祭(学園祭)での劇や音読の発表会があります。また、毎週水曜日の朝読書や、毎日のベルトタイムでの漢字学習などを通して基礎力を養っています。

小学部の新しい教育活動「探究の時間」は、一人ひとりが研究テーマを決めて、探究する活動です。そのレポート作成やプレゼンテーションでは、国語の授業で培った国語力を活かして発表を行うことができるようにカリキュラムが構成されています。

「探求の時間」探求心と行動力のある子どもに

算数

子どもたちが自ら課題をもち、考え方を学ぶ授業

算数科では、子どもたちが楽しく学ぶこと、そして学んだことを生活の中で活かせるようになることを目指しています。また、基礎的な知識及び技能を身につけ、筋道を立てて考え、表現していく能力を育てていくことを大切にしています。

授業においては、単に与えられた課題に取り組むのではなく、子どもたちが自ら課題を見つけ、それに向かって進んで学習に取り組んでいけるような授業づくりに力を入れています。

また、基礎力の育成のために、毎日学習プリント「クリアー」を発行して家庭学習の課題としています。

社会

~グローバル化する国際社会を見据えて~社会的な見方・考え方を育てる

社会科では、社会的事象を把握し、課題を解決するための3つの視点「社会的位置や空間的な広がり」「時期や時間の変化」「事象の人々の努力や相互関係」を持って、物事を考える指導を大切にし、社会的な見方、考え方を育てています。

授業においては、学習の中で調べたことを「自分の言葉に直して表現ができること」「話し合いを通して、新たな考えを生み出せるよう多様な意見を求めること」を大切にしています。また、社会科見学を通して、体験したりインタビューをしたりすることで、学んだことが「生きた学習」となるように授業を進めています。

総合(低学年)

自然社会とつなぎ、世界へ目をひらく授業
学ぶ楽しさを知り、学びのエンジンに火をつける授業

低学年の総合学習は、体験と探究を繰り返す学習サイクルを大切にしています。本学園の豊かな自然や身の回りで働く人々の姿に触れ、その中から見つけた「?」を解き明かしながら、世界へ目をひらいていきます。

畑での大豆や小麦の栽培、収穫、加工して食べるまでの体験、モルモットや山羊の飼育活動は、現象や事実から見つける目を育むとともに、生命の巧みな営みや相互のつながりを理解し、一人ひとりの自然観、生命観をつくります。

また、見学や取材を通して社会とつながり、自分たちの生活が大勢の人々との暖かな関係に支えられていることを知り、自分ができることを考え、より良い生活をしていこうとする態度を育みます。

理科

探究心を育てる授業

理科では、子どもたちが自らの考えを持って観察や実験を行い、その原理や法則を見いだしていく事を学習の柱に据えています。

自然の事象に十分に触れながら、自分なりの素直な問題意識をしっかりともち、それを解決する方法を子どもたち同士で計画することを大切にしています。

また、観察や実験を充実させ、自分たちの仮説と結果を比較検証することで、科学的に見る力、考える力を伸ばしていきます。さらに学習したことと日常生活との関わりを考えることも大切にし、子どもたちの科学的な好奇心をもたせるようにしながら、子どもたちの探究心を育てる授業を目指しています。

音楽

「表現したい」という気持ちを高める授業

音楽科では、「表現したい」という気持ちを高める授業をテーマに掲げて指導を進めています。

音の不思議さや面白さに耳を傾け、素直に感じる心を大切にしています。落ち着いて聴く力や聴けるゆとりがあれば、素直に感じる心、じっくり考える力を持つことができます。

「音」という目には見えない情報から、心を揺さぶられ、感じ取り、学んでいくことは、音楽でしかできないことです。子どもたちには、自分の声、友達の声を大切に思ってもらい、安心して自分の表現活動に挑戦できる雰囲気づくりをしています。

図工

「つくりたい」をつなげる授業

図工科では、表現する楽しさ、自分でつくり出す喜びを味わうと共に、自分の考えや思いを自分のやり方で生き生きと主体的に表現することを大切にしています。そうすることで自分の作品や活動そのものに誇りを持てる子どもに育ていきます。それが、図工科の考える「つくりたい」を育てる授業です。

5,6年生の「フリープラン」活動では、自分で課題を決め、プランを立てて制作に取り込みます。使う道具や材料、制作方法などを自分で調べ、工夫するし、できるだけ自分の力で制作を進めていきます。

家庭科

よりよい生活をめざす意欲を育む授業

「制服のボタンを自分でつけたよ。」「日曜日のお昼ご飯、私がつくったんだ。」と子どもたちが目を輝かせて話にきてくれることがあります。「私にもできた!」「家族にありがとうと言ってもらった!」ということは、子どもたちに大きな喜びと自信をもたらし、次は、これをやってみたいという意欲を高めます。

家庭科では、授業を通して衣・食・住・環境に興味・関心を持たせると共に、生活に必要な用具を安全・衛生的に取り扱うことができるようにします。そして、身につけた知識や技術を毎日の生活に活かし、主体的に生活を組み立てていく姿勢を大切にしています。

体育

子どもが上達や成長をはっきりと実感できる体育授業

体育科では、子どもが進歩している自覚を持てること。そして、自分だけでなく周囲の仲間の上達や伸びを共に喜べることを大切にしています。

「本当に大切なものは目には見えない」という言葉は、体育にもあてはまると思います。この意味は、自分の動きが最も見えにくいということです。他の人の動きはよく見えます。しかし、自分自身の動作を客観的に見つめることは難しいということです。

そこで、私達の体育授業では、互いに見合い、助言し合う活動を多く行います。また、iPadなどの機器を活用して動きを撮影する活動、できた動作の回数や速度、距離等を数値化して、自分の上達度の変容を「見える化」する指導を心がけています。

また、時にはうまくいかない動きに出会うこともあります。そんな時こそ成長のチャンスと捉えられるように、体のどの部分を意識すると良いかなどの改善策を見いだして、自分の課題をクリアーしていこうとする学びの姿勢を大切にしています。

英語

実践的な英語と豊かな国際感覚を育む授業

English is a Magical language.

国際公用語である英語を使えば、世界の3分の1の人とつながることができます。見える世界、自分の選択肢が大きく広がります。

低学年ではまず英語に慣れ親しみ、中学年までに「読み」「書く」「話す」「聞く」の基本的な技能を身につけます。そして高学年ではより実践的な英語力の獲得を目指し、オンライン英会話や国内留学、姉妹校交流など、英語をアウトプットする場をたくさん設けています。

また、1年の学習の集大成として全ての学年でスピーチコンテストを行います。高学年になると、自分の考えを堂々と表現できるようになります。

本校だから実現できる学習プランで、「英語が楽しい」「英語が好き」さらに「英語が使える」子どもたちを育てていきます。

英語

つなぐ手

子どもたちの生きる力を育む「心の授業」

つなぐ手の学習は、「心豊かな人間として成長していきたい。」「将来に向けて志を持った人になりたい。」と主体的に考え、協働的、創造的に生活する子どもを育みます。

つなぐ手の授業は「心をつなぐ・コミュニケーション能力の育成」「夢をつなぐ・仕事に学び生き方を知る」「伝統をつなぐ・日本の伝統文化にふれる」「食と命をつなぐ・食と命の尊さを学ぶ」の4本の柱で構成しています。

人と協力、協働しながら、失敗を恐れずに挑戦していく姿勢は、これからの社会に必要な資質です。これからの子どもたちにとっては、コミュニケーション能力の育成は重要だと考え、つなぐ手の授業の中心的な活動に据えています。

また、多くの様々な分野で活躍している方を講師としてお招きし、夢を持って生きることの大切さや伝統文化、食文化の大切さを体験的に学ぶことができるようにしています。

つなぐ手

プログラミング

「考えるくせ」を育むプログラミング学習

「自分でつくり、自分で操作して、自分で考える。」プログラミング学習では、ロボット教材を用いてこの考え方を学んでいきます。

ロボット教材を使うことは、自分の考えたプログラムを実際に目の前のロボットを動かすことで、体験を通して学べる良さがあります。身近なロボットに興味をもち、時間をかけて自分たちで発見し、発表や教え合いを通して考える力の育成を目指します。

1年から4年までは、ものの動く仕組み・ロボットやプログラムの作り方・考え方について学びます。5年ではSDGsをテーマにロボットで世界を救うプロジェクト型学習に取り組みます。6年では、Pepperを使ったプログラミングの学習に取り組み、より具体的に人間とロボットの共生や将来の社会について考えを深めていきます。

プログラミング