これからの子どもたちのためのプログラム

つなぐ手 プログラミング 英語 ICTを使える子どもに 「探究の時間」探求心と行動力のある子どもに

つなぐ手

心と心をつなぐ
コミュニケーション力の育成

相手の意見をきちんと聞いて受け入れる。自分の気持ちや考えを伝える。様々な活動の中で、今自分ができることを考え、行動する。これらは、のびのびと学校生活を過ごし、まっすぐ成長していくために大切なコミュニケーション力です。協力して課題を解決していくための大きな力となります。学年に合わせた多彩なプログラムは、心にまかれた種を発芽させ、集団の中で発揮できるようにするきっかけづくりにもなっています。

伝統をつなぐ
日本の伝統文化にふれる

日本人としての豊かな心を育むために、茶道、日本舞踊、落語などの講師をお招きし、実際に体験しながら、伝統文化と基本的な礼節や所作、日本人が大切にしてきた心遣いについて学習しています。留学やホームステイなど異文化に触れる機会が増えると同時に、子どもたちが日本の文化を伝える機会も増えてきました。また、グローバル化の時代に生きる子どもたちにとって、芯をしっかりもつとともに、日本人の心遣いを身につけることが必要な資質と考えています。

命と食をつなぐ
食と命の尊さを学ぶ

健やかな心とからだは、日々の食べ物から作られます。からだを作るために必要な食べ物のバランスについて、相模女子大学栄養科学部の全面的な支援を受けながら、実習を交えて楽しく学んでいます。自分に合ったお弁当づくりや、バランスよく食べることの意義などを体験的に学ぶことで、自分の成長に適した食事をすることの大切さを学び、正しい知識と選択力をつけています。また、栽培活動や鰯の手開きなどを通して、自然界の命をいただくことへの感謝の心を育んでいます。

夢をつなぐ
仕事に学び生き方を知る

子どもたちには、大きな夢をもち、その実現に向かって粘り強くチャレンジする人であってほしいと願っています。私たちの周りには、夢に向かって、いろいろな生き方を貫いてこられた方がたくさんいます。そんな方を講師にお迎えし、直接お話をうかがうことを大切にしています。講師の方の人柄、仕事に打ち込む情熱など、言葉で表現されないところも丸ごと受け止めることで、普段の授業では得られない多くの学びとともに、少しずつ自分の夢や、将来の自身のあり方を考えていきます。

プログラミング

プログラミング学習が担う役割

プログラミング学習は、難解なコンピュータ言語を覚えたり、パソコンで高度なプログラムを組んだりすることではなく「考え方」を学ぶための授業になります。そして、「プログラミングの考え方を使って、各教科のねらいを達成する」というのが基本となります。「どういう指令を出したら、ロボットが正確に動くのか」「エラーの原因は何なのか」ということを、一つ一つ検証して考え、気づき、問題解決の糸口をつかんでいきます。そこから「自分で触れて、自分で操作し、自分で考える」を、体験を通して学ぶことが目的です。

具体的な授業の進め方と特徴

ロボット教材を使った学習の特徴は、実際の動きが体験できること、センサ(入力)及びアクチュエータ(出力)との関連をプログラムで制御する(論理的思考)ことが実践できるところにあります。教育版のレゴのキットやPepper、オリジナルのテキストなどを使い、学年や段階に応じたロボットを組み立てて、実際に動かしながら学習を深めています。未来を生きる力として、自ら考え、その考えを他者に伝え、他者の考えを受け入れながら、新たな考え方を協働で構築できる人間の育成が、とても大切だと考えています。

STEM教育からSTREAM教育へ

STEM教育は、「科学・技術・工学・数学」の視点を重視し、IT 社会とグローバル社会に適応した国際競争力を持った人材を多く生み出そうとする、21世紀型の教育として注目されています。さらに一歩進んだSTREAM教育はこれにロボット、アートを加えた学習です。ロボット教材を使い、ロボットのデザインや実際の動きを体験しながら学んでいくことが特徴です。実際にロボットを組み立てて、仕組みを理解し、プログラミングをつくることにより、論理的に考える力を習得していきます。国際社会において価値の高い人材を生み出すことの根幹となっています。

小学部のグローバル・チャレンジ!

2017年から始まった小学部のプログラミング学習ですが、積極的に取り組む子どもたちも増えて、グループや個人としても様々な大会にチャレンジし、めざましい成果を収めています。2017年には、「World RobotSummit Trial Competition 2017」で3位入賞、「第5回宇宙エレベーターロボット競技会」5位入賞、ポスター部門3位入賞。そして、「Pepperサミットin南相馬」では最優秀賞を獲得いたしました。2018年には「第6回宇宙エレベーターロボット競技会」全国大会準優勝、エレベーターガールズ賞を受賞いたしました。

英語

多彩な英語授業
mpi松香フォニックスメソッドを基にした1年生から始まる週2時間授業

小学部の英語は、mpi 松香フォニックスのメソッドを基にカリキュラムが組まれています。このカリキュラムの大きな特長の一つが、英語を使って堂々と自分の言葉で発表できる子どもを育てる『発表教育』。また、ネイティブ教員を全学年に配置し、1年生から6年生まで週2時間の授業が組まれています。4年生以上では、2時間のうち1時間を、学級を分けて、少人数による授業も展開しています。さらに、本学の大学生が教育ボランティアとして授業に参加。子どもたちが英語で話す機会の増加にもつながっています。

オンライン英会話
生きた英語を学ぶ、年間20回のマンツーマン英会話レッスン

2018年より、4年生以上で外国人とマンツーマンでオンライン英会話の授業がスタートし、ネイティブスピーカーと15分ほどの会話を年間20回行います。英語をたくさん話したり聞き取ったりすることで、確実にリスニングやスピーキング力が身についていきます。授業で学んだことを使い、自分がいま伝えたいと思っていることを英語で表現する機会が増えたことで、英語でコミュニケーションをとる楽しさを実感し、より「自分を英語で表現したい」「外国の人とつながりたい」という意欲が高まっています。

スピーチコンテスト
豊かな表現力を培い、自分の考えを伝えるスピーチコンテスト

2年生から6年生が参加して、「英語スピーチコンテスト」を開催しています。コンテストに向けて自分の発表を英語でまとめ、予選会を開催して各学年の代表が選ばれます。12月には、その代表者による全校コンテストを、相模女子大学グリーンホールで開いています。大きな声量、堂々としたジェスチャーで、自分の思いや考えを英語で発表する場となっています。代表を選ぶコンテストでは、友だちもよきライバルとして切磋琢磨する中で、互いに表現力を磨き、いろいろな工夫を凝らして自分らしい発表に仕上げていきます。

国内で英国留学体験
パスポートのいらない英国留学
British Hillsでイングリッシュキャンプを実施

2017年度より、新たな宿泊型校外学習として、4年生全員が「パスポートのいらない英国」といわれている福島British Hillsにおいて、本格的なイングリッシュキャンプを行っています。2泊3日の異文化体験を通して、外国人スタッフからマナーや文化を学び、英語でコミュニケーションする楽しさを学んでいきます。英語の授業で学んだことを実践する絶好の機会となり、さらに積極的に英語に親しむきっかけづくりとなっています。オーストラリアへのホームステイや国際交流に興味をもち、挑戦したいという気持ちが育っています。

ICTを使える子どもに

ICT環境を整えて授業の効率化をサポート

小学部では、「いつでもどこでも使える環境づくり」を合言葉に、一人1台のタブレット利用や電子黒板の導入など、情報通信機器を活用した学習環境の整備を進めています。タブレットの利用は、プログラミング学習やオンライン英会話をはじめとして、様々な授業で有効活用されるほか、 電子黒板との併用で一人ひとりの考えを瞬時に電子黒板に表示させ、自分の意見を発表することや、みんなで共有する ツールとして役立っています。

こうしたICT機器を積極的に取り入れることで、子どもたちがより楽しく、より深く学ぶための環境を整えています。

「探究の時間」探求心と行動力のある子どもに

新たな教育活動

アクティブに物事を探究する行動力ある子に 新カリキュラム 「探究」

AIなどの飛躍的な進歩で子どもたちの未来が大きく変わろうとしているこの時代に、小学部の教育もさらに、変化を遂げていく必要があると思います。
これからの世界を生き抜いていく子は、自分のやりたいことを明確に持ち、自分なりの工夫で、問題を解決する力を持っている子です。
学校教育にも、このような個人の力を伸ばす教育活動が必要と考えます。また、小学校教育の枠やレベルを超えたテーマに子どもたちが挑戦する機会を持つことも必要だと考えています。
そこで、小学部では「価値ある活動を見いだし、アクティブに物事を探究する行動力」を持った子どもを育てるプログラムとして「探究」の時間を設けます。
4年生以上の子どもたちが自分の研究テーマを持って探究する時間で、毎週2時間の時間を配当します。また、各学期の最後の1週間は「探究週間」として探究活動に徹底的に取り組む時間として設定されます。さらに、二学期や三学期の探究週間は、活動のまとめや成果の発表、友達との意見交換などの時間としていきます。