校長挨拶

小学校教育は「肉じゃが教育」

校長 小泉 清裕 校長 小泉 清裕

私は、小学校教育を「肉じゃが教育」と呼んでいます。主役のジャガイモは国語、そして肉は算数、タマネギは社会、理科はニンジン、音楽はしらたき、図工は砂糖、体育は醤油、そして新しく教科になった外国語(英語)や、プログラミングはいい脇役のみりんやお酒です。生活科(総合)や家庭科は全体の彩りを豊かにする、サヤインゲンやグリーンピースのようなものでしょう。そして道徳は、出来上がった「肉じゃが」を入れる器になります。このような教科同士の結びつきが、教員の指導と合わせて、子どもたちを人間として成長させる重要な要因のひとつになります。

小学校教育は、各教科が独立して成り立つものでも、ドロドロに溶けてあってしまうものでもなく、各教科が自身の姿を保ちながら、全体としてバランスの良い学びを提供すべきものです。人間としての「土台」を創るのが小学校教育です。複雑な人間社会をいずれ担う子どもたちを、ゆっくりと丁寧に愛情深く育む教育を相模女子大学小学部はめざしています。