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情報のユニバーサルデザイン ー色の感じ方を体験してみようー


学芸学部 メディア情報学科
池下 花恵 准教授

情報伝達におけるユニバーサルデザイン

私は「こどもとメディア」をテーマに、人間工学のアプローチを用いた教育コンテンツの研究をしています。また、Webや電子書籍・電子絵本における情報アクセシビリティの向上に関する取り組みも行っています。今回は、情報のユニバーサルデザインについて考えてみます。

ユニバーサルデザインとは、「特別な設計や調整をせず、可能な限りすべての人が利用できるような製品や環境のデザイン」という考え方で、1980年代にノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス氏が提唱した概念です。受け手が見やすく、わかりやすい情報を伝える手法だとして、近年では製品だけでなく、行政、公共施設、教育、そして情報を伝えるさまざまなサービスにおいて、ユニバーサルデザインが取り入れられるようになってきました。特に色のユニバーサルデザインは、情報の送り手(発信者)が容易に取り入れることできます。
色だけの情報伝達が望ましくない理由
色のユニバーサルデザインとは、誰もが見やすい色の組み合わせをすることで、すべての人に正確に情報が伝わるようにデザインすることです。しかし人間の色覚は、遺伝子の型や目の疾患などによって異なり、多くの人と色の見え方が違う人たちもいます。
図は、色覚のタイプによる色の見え方の違いの例です。

3色(赤、青、緑)が識別できるC型、赤が識別しにくいP型、緑が識別しにくいD型があります。このように、ある人にとっては見やすくても、別の人には区別しづらい配色の場合があり、利用者によって情報を取得する差が生じてしまいます。
人によってはすべて同じ色に見えてしまうこともあるため、色により情報に差をつけるときは、色だけによる情報伝達は避けることが望ましいです。たとえば、路線図などのようにたくさんの色を使って情報伝達をする場合は、色名も一緒に明記すると違いがわかりやすくなります。また、棒グラフなどで、複数の色を使う場合は、色の明るさを変える、模様を使うなどの工夫をすることができます。これが情報のユニバーサルデザインという考え方です。

メディア情報学科の授業では、ポスター、冊子、Webなど、さまざまな媒体で制作の機会があり、その際、情報伝達において配色はとても重要な要素となります。情報の発信者である送り手、つまり皆さんは、情報の受け手の色の感じ方は人それぞれであると知っておくことで、情報のデザインを工夫し、その情報を利用できる対象者を広げることができます。また、情報を正しく伝えることにもつながります。

プロフィール

池下 花恵 准教授

早稲田大学大学院国際情報通信研究科博士後期課程修了。博士(国際情報通信学)。
専門分野は人間工学、教育工学、情報アクセシビリティ。
研究テーマはこどもとメディアを中心に、読み書き障害児(Dyslexia)を対象とした教育コンテンツに関する研究に従事。




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