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【ブランディング】授業紹介「さがみ発想講座」第8~10回 科学のための発想法

2012/12/04

第8~10回 科学のための発想法

20121120_hasso02.JPG本学のブランディングプロジェクトの一環として9月から開講されている「さがみ発想講座」。発想力豊かな女性を育成するために、毎回本学の様々な分野の教員がそれぞれの切り口で「発想」をテーマとする授業を行っています。今回は11月13日から11号館1124教室で3回連続で行われた、吉田節治教授社会マネジメント学科)の講義の様子をご紹介します。

発想の出発点=「小さなことを見逃さない観察力」+「小さなことにこだわらない大胆さ」

20121120_hasso01.JPG1回目の授業でプロジェクターから映し出されたのは、24人の同じような女の子が描かれた絵。この絵の中から、左下に映された女の子の絵と同じ絵を探します。一つ一つ見比べながら同じ絵を探していくこの作業は、科学の発想のあり方を象徴的に表したものだと吉田教授は話します。左下の女の子=問題意識、右の24人の女の子=問題を解決するための候補・可能性と考えます。知識や経験は、候補となる可能性を増やすために必要となります。「きちんと眺めて共通のものを見つけ出すこと。これが意外と難しい。見つめて、考え続けないとだまされる。」そして、科学のための発想法の出発点として、「小さなことを見逃さない観察力」と「小さなことにこだわらない大胆さ」という2つのパラドクシカルな要素をあげました。

11月20日に行われた2回目の授業では、今年のノーベル生理学・医学賞の受賞が発表された山中伸弥教授の研究や略歴から私たちが学ぶべきこと、3万もある遺伝情報からiPS細胞を生み出すのに必要な遺伝子をたった4個に絞り込んだ発見の経緯を通して、「予感を大切にする」「常識や先達の意見に捉われない」「うまくいかない時は誰にでもある」など、自分が同じ場面に出会ったときに参考にできる教えを学ぶことができました。

頭に思い浮かぶことを全て書き出すことがスタート

20121120_hasso05.JPG3回目の授業は11月27日(火)に行われ、何も無い空間にいきなり点が現れ、どんどん大きなボールに変化し、ある瞬間を境にその後はどんどん縮んで消えてしまう、この現象をどう説明するかといった問題が出され、それに対し想像力を活かして答えを考えることから始まりました。20世紀以降の科学者は、目に見えないミクロ(素粒子)やマクロ(宇宙)の世界、特に4次元以上の空間を研究しており、そこでも問題解決には実験や論理的整合性による科学的根拠に基づいてのみ答えが得られるのだということが説明されました。さきほどの問題の解答は、4次元の球体が私たちの3次元空間を通り過ぎるときに見える現象だそうです。発想が浮かぶとき、あるいは新たな物を創り出すときは、まず何か思い浮かぶことを正解・不正解とは関係なく片っ端から全て書き出してみること、次に考え抜くこと、最後に頭を空白にすることが大切だと言います。

前回、前々回の講義のまとめとして、発想を生み出すためには「人から言われて(受動的)ではなく、自分が興味を持つ(能動的)こと」「最初はアナロジー(類推)から当たってみる」ことを念頭に置くこと。
発想が生まれる状況とは「問題意識を明確にする」「見通しを持ち、問題に向かってがむしゃらに考える」「どうしても壁を乗り越えられないときは原点に戻ることも大切」だと、繰り返し学生たちに伝えました。

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