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【社会マネジメント学科】美帆シボ客員教授による授業を行いました

2012/06/01

      ~フランス人のバカンスについて~

20120530_1.jpg5月30日(水)7号館733教室において、社会マネジメント学科の学生を対象に、美帆シボ客員教授による講義が行われました。今回はホスピタリティ産業論(顧客満足管理等について学ぶ)の授業で、観光経営に関連することから、「フランス人のバカンスについて」をテーマに講義していただきました。

美帆氏によると、フランス人のバカンスの取り方は、近年、多様化しており、休暇期間を長くとりたい人がいる一方、短いほうがいいという人もいます。そのとり方・過ごし方も、その家庭や仕事など生活に応じて様々です。一般の人がどうバカンスをとるかによって観光産業も変わっていくだろうとのことでした。

子どもに合わせた工夫

フランスの子どもの休みは長く、7~8月(夏休み)・11月1週間(お盆休みでお墓参りに行く)、クリスマス(親戚一同が集まる)、2月(スキー休み)、春2週間(復活祭)という具合です。しかし、共働きの親は子どもほど休めなくて困るので、市役所などで子どもだけの合宿等を紹介しています。これは親の収入に応じた金額になっており、お金が無いから預けられないというようなことが無いようになっています。また、子どもを遠くへ行かせたくない親のために、市などがバカンスセンターというものを行っており、子どもはここへ来て勉強したり、遊んだり、普段体験できないような体験をすることができるようになっています。子育てしやすい政策がとられています。

近場で過ごす工夫

長期の休暇がとれない人や、あまり遠くへ行けない人のために、近年、パリで夏の1ヶ月間、「パリ・プラージュ」(プラージュとは仏語で海岸の意)というイベントが行なわれるようになりました。セーヌ川沿いの普段(バカンス期間以外)は交通量の多い道路を封鎖し歩行者天国にして、仮設プールを設置したり、砂を敷き詰めて砂浜のようにしたり、ビーチパラソルやビーチチェアをパリ市の費用で設置したりして、内陸都市パリの「人工海岸」とし、市民が水着になって砂浜に寝転がったり読書や日焼けを楽しんでパリに居ながらにしてバカンス期間をくつろげるようにしています。もちろん、長期の休暇をとって海外旅行やリゾート地のホテル、別荘に行くという人もいます。しかし、お金をかけずに気の合う仲間や家族とキャンプしたり、バーベキューしたり、こうしたパリ・プラージュで楽しんだりと、上手にリフレッシュしている人も増えているようです。美帆氏いわく「フランス人にとっては、日常から抜け出すことがバカンス」とのことで、ちょっとした非日常、息抜きが楽しめればバカンスであり、普段できないような贅沢をすることがバカンスとは限らないようです。

これからの課題と日本にも当てはまること

正規雇用でなく有給が少ない人達の問題や、休暇を利用した若者のボランティア活動の支援(フランスでは若者がアフリカの支援などによく行く)、仕事で忙しい人達などの生活の多様化に合わせた行政や観光産業などが求められています。これらは日本にも当てはまることであり、フランスの工夫を知る良い機会となったことと思います。

[企画広報課]

 

パリ・プラージュの様子

20120530_ceine.jpgセーヌ川沿いに砂を運び人工的に浜辺をつくります。
20120530_Paris plage.jpgセーヌ川沿いにプールが作られています。
20120530Le bureau du gouvernement _.jpg市役所前も浜辺の様になっています。

バカンスセンターの様子

20120530_vacance center.jpgバカンスセンターでは子どもが遊んだり勉強したりすることができます。
20120530_Equitation.jpgポニーで乗馬体験ができるバカンスセンターもあります。
20120530_La foret de l'aventure.jpg海に近いセンターではサーフィンを教わることができ、森のセンターでは森の樹を利用したアスレチック体験などができます。

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