「見つめる人になる。見つける人になる。」
そんなスローガンを掲げる相模女子大学では、
『発想力の育成』を重要課題とし、さまざまな取り組みを行っています。
今回は、ひととひとの心を見つめ、子どもたちと町の人々との間をつなぐ。
サガジョの学生たちが取り組んでいる、心温まるプロジェクトをご紹介!
発想力あふれるアイデアで、地域の人をサンタクロースにする
「サンタ・プロジェクト・さがみはら」を特集します。

地域の人たちにサンタクロースとなって絵本を選び購入してもらい、子どもたちにその本をプレゼントする――それが「サンタ・プロジェクト・さがみはら」です!
本来なら、家族とともに楽しく過ごすはずのクリスマス。しかし、病気や両親の都合により、病院や施設で過ごしている子どもたちがいます。そんな子どもたちに、せめてひとときでも楽しく過ごしてもらいたい……その気持ちをカタチにするため、2009年に新潟県で始まった「サンタ・プロジェクト」。サガジョの学生たちも3年前から参加しています!

本プロジェクトは、地域書店の協力のもと一般の方々が書店の店頭で実際に本を選び、
購入することで実現しています。

たくさんの方のご協力のもと、子どもたちに
絵本とあたたかいメッセージを届けることができました。
ご協力、ありがとうございました!

ではこのプロジェクトを実現するために、サガジョの学生はどのようなことをしているのでしょう。
今年度の「サンタ・プロジェクト・さがみはら」に参加したサガジョ生たちに、お話を聞いてみました!

人間社会学部
人間心理学科 4年
関崎夏希さん

人間社会学部
人間心理学科 4年
添田遥奈さん

人間社会学部
人間心理学科 4年
上田史子さん

人間社会学部
人間心理学科 3年
田浪文香さん

人間社会学部
人間心理学科 3年
山下真歩さん

添田さん:2013年度に人間心理学科の浮ケ谷先生のゼミに参加し、初めてこのプロジェクトのことを知りました。子どもたちのために少しでも何かできたらと思い、参加することを決めたんですよ。寂しい思いや辛い思いをしている子どもたちの力になれたら……そう思い、今年も参加しました。ただ、このプロジェクトの主役は、あくまでも絵本を買ってくださる一般参加者のみなさんと協力してくださる書店のみなさんです。私たち学生がやれることはサポートにすぎないので、縁の下の力持ち的な役割で……頑張ります!

山下さん:私も、プロジェクトの内容を聞き、その目的に魅力を感じて参加しました。私たちの、そして相模原のみなさんの思いが少しでも子どもたちに届き、子どもたちが笑顔になってくれたらうれしいですね。1年に1度のクリスマス。子どもたちは本当に楽しみにしていると思うので、このプロジェクトをもっともっと広げていきたいです!

関崎さん:多くの方にこのプロジェクトのことを認知していただくために、書店に掲示するポスターを作りました。2013年度の反省点なのですが、書店さんから「文字が見にくい!」とご指摘をいただいたので、今年度は文字を大きくし、読みやすく、興味を持っていただけるようなポスターを作ろうとみんなで考え、制作しました。

上田さん:人間の手が生み出す真心を届けたいと思い、メッセージを書いていただくカードや、サンタクロース認定証は、すべて私たち学生が手作りしています。なるべくかわいらしく、見た目が良いものを作るようにし、参加してくれる人や子どもたちの心に残るように努力しました。予算が少ない中での制作なので、あまり立派なものを作ることはできませんが、そこは女子大生である私たちの腕の見せどころ。サンタクロースやトナカイのシール、マスキングテープを使って、可愛く夢のあるカードに仕上げました!

田浪さん:はい!今回で3年目ということもあり、そろそろプロジェクトの拡充を……と考えていたんです。今までは相模原協同病院小児病棟の子どもたちに絵本を届けていたのですが、今年は相模原南児童ホームの子どもたちにも絵本や本を届けることになったんです!そのため協力してくださる書店を探し、プロジェクト発足以来ご協力いただいている相模大野ステーションスクエアにある「くまざわ書店」に加え、ロビーファイブにある「アバンティブックセンター」、ボーノ相模大野にある「ブックファースト」の2店にご協力いただけることになりました。

関崎さん:新しく参加を決めてくださったふたつの書店は、私たちがお願いにいったとき、本当に快く受け入れてくださったんです! 学生主体のプロジェクトのため、至らないことはたくさんあると思うのですが、こうして協力してくださる方々が増えるのはありがたいですね。今後、この運動が日本全国に広まってくれたらとてもうれしいです!

添田さん:私たちが、病院と施設にどのくらいの年齢・性別の子どもたちがいるのかを調べ、その情報を書店で公開させてもらっています。参加していただく方はその情報をもとに、たとえば「2歳・男児向けの絵本」、「10歳・女児向けの本」というように選んでいただいたりするんですよ。本の値段はだいたい800~1500円程度をめどにお願いしています。

山下さん:新生児や乳幼児の子どもたちもいるのですが、絵本がまだ読めない年齢の子どもにも、絵本を届けるようにしているんですよ! 親御さんへの応援の意味もあります。「早く元気になって!」「がんばって!」という参加してくださるみなさんの気持ちが込められているので、クリスマスを病院と施設で過ごしている子どもたちみんなに、その思いを届けてあげたいと思っています。

上田さん:このプロジェクトのウェブページを見て店頭に来てくださるお客さんもいて、相模原という町は、優しい心を持った方々が多いところなのだと再認識しました。また、この活動はあくまでもボランティアなので匿名で行っているのですが、事務局宛に、病気のお子さんを持つお母さんから感謝のお手紙をいただいたんです。それがとてもうれしくて、胸があたたかくなりました。この温もりを失わないように心に留め、残りわずかとなったサガジョでの生活を送りたいと思っています。

関崎さん:どんな小さなことであっても、誰かのためを思ってしたことであれば、その気持ちを伝えることができるのだと――このプロジェクトに参加することで、気付くことができました。物事の大小に関わらず、誰かのために動ける大人になりたい。これからも、誰かの幸せのために行動できる人間でありたい、そう思っています。

田浪さん:これまで、小児病棟がどんなところなのか、児童施設がどういうものなのか、あまり深く知る機会がなかったのですが、病院や施設に挨拶に行き、初めて知ることができました。ひとりでも多くの子どもたちが、少しでも幸せを感じるために、私たちにできることは何なのか……そのことについてとても考えさせられました。クリスマスという1年に1度の大切なイベントを、家族とともに過ごせない子どもたちもいる。そのことを忘れてはいけないなと思いました。

添田さん:2014年の夏には、新潟県と長野県で「サンタ・プロジェクト」を行っている大学と団体の方々が集う、「サンタサミットまつもと」が開催されたんです。それぞれ活動方法が異なっているので、自分たちが行っていることについてプレゼンを行い、それぞれの良いところを吸収しあいました。いろんな地域の人と出会うことで視野を広く持つことも大切なのだと気付かされました。

「サンタ・プロジェクト・さがみはら」の活動をサポートしてくださっているのは、人間心理学科の浮ケ谷幸代教授。病気や障がいをもつ人たちとのつながりや、癒し、ケアについて、明るく楽しくわかりやすく、学生たちに教えてくれています! (上写真中央左)

モデルになっていただいたのは、
2013年度短期大学部生活デザイン学科卒業の黒沢奈々絵さんでした!
ご協力誠にありがとうございました!