サガジョでは、大学周辺地域の支援が必要なお子さんと、育児に悩むママやパパのために、学生と教員が力を合わせて活動を行う「子育て支援センター」を運営しています。2010年から本格的に始まったセンターの地域貢献の活動内容を、少しだけのぞいてみましょう。

子ども教育学科と人間心理学科の学生と教員が協力し、「子育て支援」を行う場として2010年に開設されました。お子さんの発達が気になるなど、子育ての悩みを抱えている地元地域の保護者のみなさんを支援すべく、親子教室をはじめとするさまざまな取り組みを展開。ここでの経験を生かし、サガジョを卒業後、児童福祉関係の仕事に就く学生も増えてきています。

発達が気になるお子さん(2~5歳)と、その保護者に向けて開催。学生は、さまざまな発達に問題を抱えるお子さんと「遊び」を通して触れ合い、子育ての大切さを学びます。

子ども教育学科のトート・ガーボル教授が立ち上げた、バランスボールなど感覚運動を促す道具を使った遊び感覚での体操を通し、ベビー(6ヶ月~3歳)たちの行動や運動、学習能力の基礎を培う感覚運動プログラムです。

音に合わせて踊ったり、楽器を演奏したり。音楽との触れ合いを通して、コミュニケーションや自己表現力を磨く教室です。お子さんから成人までの対象者(おもに自閉症・ダウン症の方)に向けて開かれています。

「子どもが学ぶのにふさわしい遊びの環境を提供する」という、ニュージーランドから広がったプレイセンターという教育理念をもとに、子育て中の保護者と学生が共同で活動を展開中。

今年の4月に開設されたばかりの「こぐまクラブ」では、季節ごとに楽しめるプログラムを学生自らが用意し、子どもたちが楽しく遊べる場を提供。発育をサポートします。

子どもの発達状況に応じて、遊びを中心とした支援を行う親子教室。ここでサガジョの学生が担うのは、子どもたちと遊びを通して触れ合い、成長を促すこと。ひとりの子どもに対して2人以上の学生が担当者となり、じっくりと時間をかけて向き合います。他大学では臨床心理を学ぶ大学院で行われる活動ですが、サガジョでは、なんと3年生から参加OK。発達支援のエッセンスをしっかり学び、現場で生かす。そんな貴重な経験ができるんです。

保育士および幼稚園・小学校教諭を目指す学生の実体験の場にもなっているベビー発達体操。ここでは、プログラムを立ち上げたトート教授を中心として、保護者、子ども、学生が一体となったプログラムが行われます。学生は、子どもたちのサポートはもちろん、保護者と一緒に活動をすることで、地域社会とのコミュニケーションを深めます。身体を動かすことで、子どももパパママも学生もいつの間にか笑顔に。サガジョから地域へ、笑顔の輪が、どんどん広がっています。

大木慧美さん
人間社会学部
人間心理学科4年

自閉症など、発達障害を持つ子どもたちと触れ合うのは初めてで、最初は不安でした。それでも、どうすればこちらの意思が伝わるのかなど、相手を思いやる心を学ぶことができ、自分自身もうれしい成長を遂げることができたと思います。

竹内咲さん
人間社会学部
人間心理学科4年

発達心理学と発達臨床心理学を履修しているうちに、発達障害を持つ子どもについて興味を覚え、この教室に参加しました。子どもたちと実際に触れ合うことで、こうした支援の大切さを痛感。卒業後は児童養護施設に就職を決めました。

小林茉央さん
学芸学部
子ども教育学科4年

ベビー体操に参加した保護者の方から「子どもの笑顔が増えた」「歩けるようになった」と聞いたときは本当にうれしかったです。それとともに、このような場を設けることの重要性を実感。支援の輪をもっと広げていきたいですね。

高原咲さん
学芸学部
子ども教育学科4年

ダウン症児を卒研のテーマに決めたとき、トート教授が「ベビー発達体操」の教室を開いていることを知り、参加しました。早期療育の重要性や、声掛けなどの働きかけの大切さに気付けたことが、私にとってなによりの収穫です。

尾崎康子教授
人間社会学部
人間心理学科

2010年の開設から今年で6度目の実施となり、これまでに約50組の親子が参加しました。なかには学生との触れ合いが楽しくて、親子教室に通ってくれるお子さんもいて、我々の励みになっています。学生も、臨床活動を行うことで、発達障害を持つ子どもたちへの理解を深め、福祉施設への就職を決める人が増えています。地域支援を通して自分の生きる道を見つけ、それを仕事にできるのは幸せなことだと思います。

トート・ガーボル教授
学芸学部
子ども教育学科

「もしかして、発達が遅れているのかな?」そんな悩みを抱えていても、相談する人や場がないという保護者の方が多く、支援できる場所を作りたくてこの教室を開きました。簡単な動きのなかから、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、そして前庭感覚、固有感覚という7つの感覚を刺激し、子どもの発達をサポートすることが支援の主な目的です。学生のみなさんには、積極的に子どもや保護者たちと触れ合い、支援の重要さを学んで欲しいと思っています。