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「地域貢献度ランキング全国女子大No.1」日本ぜんぶを、 もうひとつの キャンパスにする日本ぜんぶを、 もうひとつの キャンパスにする

体験から成長へ体験から成長へ 三重県熊野市での稲刈り参加者による座談会三重県熊野市での稲刈り参加者による座談会

三重県熊野市紀和町にある「丸山千枚田」は、「日本の棚田百選」に選ばれている棚田で、山肌に溶け込むように広がる1,340枚の田んぼが見る者の目を奪います。春の田植えと秋の稲刈り。相模女子大学では2009年より参加学生を募り、熊野市を訪ね、現地の人々と交流し、大自然と人の営みに触れてきました。今回、稲刈り終了後に学生と熊野市の方々で座談会を行い、土地の魅力や体験を通じた自身の変化について語りました。

棚田の風景を飾る相模女子の学生たち

湧口先生:今年の春は49名、そして今回は27名の学生が丸山千枚田にやって来ました。今年で4年目の交流になりますが、土口さん、きっかけについてご説明いただけますか。

土口さん:平成20年度に「田舎で働き隊」という農林水産省の事業が立ち上がり、面識のなかった相模女子大学に参加のお願いに伺いました。そしたら谷崎学長が、(伯父である谷崎潤一郎の小説からも)この地方に興味を持っておられたり、学芸学部日本語日本文学科の柿木原先生が熊野市の出身であったりと、不思議とご縁が重なりました。年度末の3月に最初の学生19名が来て、農作業や観光業の手伝いをしてくれたのが始まりです。長い人は10日間滞在しました。

湧口先生:今日、「ミス熊野・浅田かほり」の札の立った田んぼがあったのに気付きました?浅田さんはここに最初に来た学生で、「卒業後も熊野とつながりたい」と棚田のオーナーになりました。みなさんも熊野で“稲刈り同窓会”なんていかがですか。

小坂:私は2年生からずっと参加してきました。今回で6回目ですが、これで熊野とご縁がなくなるのは寂しいです。田植えや稲刈りの口実があってもいいですね。

湧口先生:では小坂さんは「ミス紀和」で登録されてはいかがでしょう(笑)。ところで、みなさんは何度も参加されていますが、最初の印象などは?6回目の府川さんは小田原出身でしたね。

府川:家の回りも田んぼが多いので、風景は見慣れていましたが入ったことはありませんでした。好奇心から参加しましたが大好きになりました。

樋口:私は新潟が地元なので田植えも稲刈りも経験したことがあります。でも熊野では、みんなで温泉にも入れるのですごく楽しいから何度も来てしまう。

伏屋:私も樋口さんと同じ5回目ですが、ここでは田植えや稲刈りだけでなく、熊野の美味しい食べ物や古道など、自分の知らないことが体験できます。これからもこの活動を続けたいですね。

土屋:静岡出身で田植えに興味はありませんでしたが、「土の中に足を入れるのもいい経験かな」と思ったのがきっかけでした。すごく楽しいです。

小坂:でも、最初は田んぼに入るのが気持ち悪かったよね。足の裏を何かが通る感触とか!

学生全員:そうそう!!

湧口先生:こんな具合ですが…。土口さん、彼女たちは交流人口の増加に貢献していますか?

土口さん:相模女子大は丸山千枚田イベント参加で一番大きな団体で、抜けてしまうと風景が違ってしまうほどの存在ですよ。一方通行ではなく、互いに連携しながら、これからも交流を続けて行きましょう。


熊野を通して地元を見る目に変化が

湧口先生:これまで田植えや稲刈りに加えて、熊野古道や地引網なども体験してきましたが、もっと何かやってみたいですか?

府川:瀞峡(どろきょう)で川遊びがしたい!

湧口先生:「川の熊野古道」として世界遺産に登録されている熊野川の支流、ここ瀞流荘(せいりゅうそう)の前を流れる北山川の上流ですね。ジェット船に乗って景色を楽しんだり、ラフティングができたりします。じゃあみなさんは、熊野のどんな魅力を後輩に伝えたいですか。

土屋:世界遺産を歩けるだけでなく、普段はできない土いじりが経験できること。

伏屋:人の良さを教えたいです。本当に温かい人ばかりで、ファンになると思います。

府川:私もここの人と積極的に話すのは大切だと思いました。暮らしについて知ることができます。

土口さん:今、丸山千枚田の田植えや稲刈りは地元の70代の人たちが教えています。みなさんが帰ったあと、来年度の米作りに向けて、日々、いろいろな仕事をやってくれているんですよ。地域の人にも「がんばろう」という気持ちが生まれているのが分かります。

小坂:私は市役所に堅いイメージがありましたが、「本当に良い人たちなんだ」と思うようになりました。熊野の代表として架け橋になっているのが市役所の人たちなんですごい。

鈴木さん:おっしゃる通り堅くみられているようです(笑)。ですから、住民のみなさんと同じ考え、同じ目線で接するように心がけています。

小坂:実は、就職活動は民間企業で探していましたが、最近は行政機関も視野に入れるようになり、地元神奈川県の市役所から内定をもらいました。

土口さん:僕は市役所の仕事は大変だと思いますよ。行政の仕事は幅広く、様々な職種をこなしていかなければなりません。市民本位で取り組まなければなりませんが、いろんな住民の要望があっても応えることのできないこともあり、どこかで線を引かなければならない苦労もあります。でも、ぜひ頑張ってください。

府川:私は、ここの良さを知ってからは「自分は地元で何ができるのだろう」と考えるようになり、地元の金融会社を目指すようになりました。

樋口:熊野では(知らない)人と会話をすることの素晴らしさを経験しました。だから、人々と交流ができる、会話の生まれるような仕事をしたいと思っています。

伏屋:私は、就活でこの活動のことを説明するときに、「この人にも熊野のことを知ってもらいたい!」という気持ちで話す自分がいることに気付きます(笑)。

土屋:私は今まで、地元を「田舎だから」とマイナス面で考えていました。でも、ここでの経験をとおしてプラス面も見えるようになりました。

今西さん:皆さん地元が好きなんですね。私も熊野が自慢です。戻ってきたときにホッとするんです。きっと、ここにしかないものがあるんでしょうね。


小坂 友梨恵さん

人間社会学部
社会マネジメント学科
4年
私立東京農業大学第一高校出身
熊野のココが最高!
熊野古道を登った達成感

土屋 茉奈さん

人間社会学部
社会マネジメント学科
4年
私立静岡サレジオ高校出身
熊野のココが最高!
熊野地鶏と高麗キジ

府川 絵美さん

人間社会学部
社会マネジメント学科
4年
神奈川県立足柄高校出身
熊野のココが最高!
丸山千枚田の景色

伏屋 真美さん

人間社会学部
社会マネジメント学科
4年
神奈川県立上溝南高校出身
熊野のココが最高!
人々との交流

樋口 香織さん

人間社会学部
社会マネジメント学科
4年
新潟県立三条東高校出身
熊野のココが最高!
新姫ちゃん(ゆるキャラ)

KIWACHO STAFF

土口 直洋さん

(財)紀和町ふるさと公社
専務理事
相模女子のココが最高!
応援団としての存在

鈴木 健さん

熊野市 農業振興課 係長
相模女子のココが最高!
驚くほどの仲の良さ

今西 孝典さん

(財)紀和町ふるさと公社
営業担当
相模女子のココが最高!
明るくて元気!

PROFESSOR

湧口 清隆教授

人間社会学部
社会マネジメント学科

土口 直洋さん

熊野市特産の香酸かんきつ『新姫(にいひめ)』のイメージキャラクターです。


熊野の特産品を紹介!

湧口先生:熊野地鶏柑橘の新姫(にいひめ)、美熊野牛など、熊野には美味しいものがいっぱいありますね。

土屋:キジ肉もおいしいよ!

伏屋:新姫ドリンク最高!最初に飲んだときにびっくりした。

府川:私もここに来たら必ず飲む!

小坂:小さな漁船でケンケン漁に出かけて、獲った伊勢海老を囲炉裏で焼いて食べたときは、もうお腹いっぱいなのに、次から次へと入ってしまって大変だったよ(笑)。

鈴木さん:あの時は僕も付き添いで参加していたので、良く覚えています(笑)。あの頃は、まだ慣れていなくて、名前も覚えられなかった。今では半年に一度、みなさんの笑顔が見られるのを楽しみにしています。

湧口先生:土口さん、最初の頃と雰囲気が変わってきましたね。

土口さん:すごくスムーズになりましたよ。相模女子大、熊野市、ふるさと公社という三角形ができて機能するようになりました。

湧口先生:地域連携は「出かけてしまえばおしまい」が多いですが、相模女子大学では「熊野の美味しいものを都会でも食べてもらおう」と、相生祭(学園祭)で紹介したり、デパートの地域連携フェアで学生が販売したりしています。

今西さん:熊野を知る人が売ってくれるのは、嬉しい限りです。

伏屋:美味さを知っているから「ぜひ、売らせて!」と、こちらも熱くなります。

土屋:販売しているときに、お客さんが熊野のポスターを見て話しかけてきたんです。「そう、ここに行ってきました!」と思いっきり答えちゃいました(笑)。

今西さん:みなさんは、熊野で育った私とは違う観点でお客さんに説明してくれます。それは、自分には見えなかった魅力のPRだと感じています。

湧口先生:そうですね。ところで、この新姫サイダーは今年8月に誕生しました。他に作って欲しいものや、販売促進のアイディアはありますか。

小坂:ご当地キャラメルは?

土屋:その箱にキャラクターの新姫ちゃんを描く!

府川:私はここの梅干のすっぱさが大好き。丸山千枚田のご飯梅干しを食べてみたいよね。

全員:それは贅沢だ~。

伏屋:私は地鶏をもっとアピールしたいな。価格を下げることは可能ですか?

土口さん:雛を購入し、他の地鶏よりも長く育てるのでどうしてもお金がかかってしまう。設備投資もあるし、しばらくはこのままでいかざるを得ません。

小坂:でも食べたら、肉に弾力があって他の鶏とは違うことが良く分かるよ。最初は高く感じるかもしれないけど、私は納得してもらえると思う。

湧口先生:地鶏と言えば、今年の相生祭では熊野地鶏の焼き鳥販売が可能になりましたよ。

全員:やったー! 売ろう!

湧口先生:では最後に、新姫ドリンクのキャッチコピーを考えてみませんか。商品名の前に来るコピーを学生の目線で作り、PRするのです。

樋口:新姫のブランディングをやらないといけないね。

小坂:普段飲んでいる柑橘飲料でないことは伝えたいな。

府川:小田原では、ドリンクを6本パックにして箱にイラストを描いたりして売ってるよ。

湧口先生:早速いろいろな意見が出ていますね。これは相生祭までの宿題としますので、みなさん宜しくお願いします。今日はどうもありがとうございました。


熊野自慢の特産品・観光地

01:管理栄養学科 3年生

熊野地鶏

自然の中で、のびのびと育てられた熊野地鶏。肉色は赤みが多く、低脂肪で地鶏本来のコクと風味が豊かです。

紀和みそ

添加物や保存料を一切使わず、じっくり熟成。丹念に手作業で作られた、昔ながらの素朴な風味をどうぞ。

01:管理栄養学科 3年生

梅干し

毎日1粒、健康の素!自然豊かな熊野地域でとれた青梅を使用。着色料を使わない、自然な味わいが魅力です。


丸山千枚田

紀和町丸山地区の斜面に描かれた美しい棚田。国内最大級の1,340枚を誇り、棚田百選にも選ばれています。

楯ヶ崎

三重県の名勝天然記念物に指定されている「楯ヶ崎」。中でも海から突き出た高さ約80mの大岩壁は圧巻です。

熊野古道

その昔、参詣道として賑わった熊野古道。現在では世界遺産に登録され、パワースポットとしても人気です。


鬼ケ城

紀州路観光の名所の一つ。大小数十個の洞窟が連なる景観は、いかにも鬼たちの住処のようです。

熊野大花火大会

美しい七里御浜を舞台に、毎年8月17日に開催。フィナーレを飾る「鬼ヶ城大仕掛け」は圧巻のひとこと。

みかん

熊野市にしかない柑橘で、スダチやシークワーサーのように酸味が強く、爽やかな香りが特長です。


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