ブックタイトル相模女子大学

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概要

相模女子大学

固き心を以て、やさしき行いをせよ1900(明治33)年、西澤之助は、人の道の真髄である「高潔善美」をその行動規範とし、女性の地位が確立されていなかった時代において自立した女性を育成するために日本女学校を設立しました。こうした西先生の先進的な行動力は、現在に至るまで本学に脈々と受け継がれています。建学の精神 高潔善美「発想」に始まり、「発想」を受けつぐ 本学は明治33年(西暦1900年)に創立された日本女学校を母体としており、間もなく創立百二十年を迎えます。明治三十年代において、女性に男性と同等の高等教育をほどこす、という考えはきわめて斬新な「発想」でした。創立者の西澤之助先生は、たんに女子のための学校を開設するのみならず、続いて「女子大学」の設立を企てましたが、これは国の認めるところとなりませんでした。戦前は女子の最高教育機関は「専門学校」であり、本学は帝国女子専門学校としてその時代を過ごしました。女性が男性と対等である必要はない、というのが当時の「常識」だったのです。そして、創立から半世紀が過ぎようとするころ、ようやくその「常識」はくつがえされ、昭和24年(1949年)に本学は相模女子大学として生まれ変わり、創立者の思いをかなえることができました。 「常識」にとらわれることなく「発想」する。そしてその「発想」を具現化するために力を尽くす。これが本学の「始まり」であり、いまも本学の教育の根幹です。創立110年の年に、私たちは「見つめる人になる。見つける人になる。」というスローガンを掲げました。具体的にそれは地域社会の実際に触れる地域連携活動となり、「さがみ発想講座」といった授業として展開しています。西先生が日本の将来を見つめ、女性の高等教育こそが必要だということを見つけたように、私たちは常に世の中をしっかり見つめて、新たなものを見つけることのできる人を育てたいと考えます。それが相模女子大学の歴史と伝統であり、同時に現在と未来でもあります。アメリカの哲学者C.S.パースは、学問の基本は「何であれ、自分の頭に浮かぶ限りのものを試してみる」ことだと言っていますが、相模女子大学では「自分の頭に浮かぶものを試す」さまざまな機会や場を準備しています。本学でともに「発想」しましょう。相模女子大学・相模女子大学短期大学部学長 風間 誠史005